土屋 準(つちや じゅん) 議会報告

定例会報告

平成24年度決算特別委員会(第4日目) 開催日:2013.10.03

◯委員(土屋 準君)  環境清掃費におきましては、たばこ対策についてお伺いいたします。ほかの委員からもよく質問が出ておりますが、初めに、区に寄せられております苦情について、お伺いいたします。
 区に寄せられている苦情のうち、たばこによるものが依然として多いと聞いております。以前私が質問した年には、一番多いという年もありまして、常に苦情の上位を占めているということでございます。現在、各総合支所が実際に現場で苦情に対応していると思います。そこで、まず対応に苦慮している具体的な例や顕著な事例というものがありましたら、ご紹介いただければと思います。

◯芝浦港南地区総合支所協働推進課長(重富 敦君)  たばこに関する苦情は、広聴メールや電話を通じ、また地域の方々から直接伺うなど、さまざまな形で寄せられております。駅周辺での路上喫煙、歩行喫煙、ポイ捨てといった喫煙者のマナーに関する苦情が中心ではありますが、たばこ小売店やコンビニエンスストアの店頭に置かれている灰皿、事業所の敷地内や公開空地等に設置されている喫煙所から流れ出る煙やにおいに対する歩行者からの苦情も多く寄せられております。総合支所から設置者や管理者に改善をお願いしましても、私有地内ということで、灰皿の撤去や移設に応じていただけないケースが多く、対応に苦慮しております。

◯委員(土屋 準君)  これまでも区ではたばこ対策についていろいろと取り組んでこられたことだと思いますが、そうした取り組みと、今後の方向性について、お伺いしたいと思います。
 これまでも会派では喫煙者、非喫煙者双方に配慮したたばこ対策の推進を要望してきました。みなとタバコルールは開始時から、この精神が生かされていると理解しております。だからこそ、地域の方々との協働の取り組みが継続し、広がってきたのではないかと思います。
 そこで、まずこれまでの取り組みと成果、また現時点での課題はどのように考えていますでしょうか。

◯環境課長(亀田賢治君)  これまで、区と各地区の生活安全・環境美化協議会など、地域の区民、団体、事業者等の皆さんとの連携によるキャンペーンや清掃活動など、地域ぐるみの協働の取り組みによりましてルールの周知徹底を図り、マナーやモラルの向上を目指してまいりました。昨年11月から12月にかけて実施した町会・自治会長、商店会長さんなど地域の皆さんへのアンケートでは、たばこのポイ捨てや歩行喫煙の現状について、いずれも8割以上の方から、以前より状況が改善されたとの評価をいただいております。これまでに行われた協働の取り組みは、区と地域の皆さんとの協働関係の構築、地域コミュニティの活性化につながっており、区の財産ともなっていると考えております。
 しかしながら、区に寄せられているたばこに関する広聴メール等の苦情は、依然として多くなっており、課題としましては、たばこに関する区民や事業者等の責務、禁止行為等や指導根拠となる規定が条例の中で明確になっていないため、区のたばこ対策の実効性が担保できていないと認識してございます。

◯委員(土屋 準君)  そういう現状ですね。港区では平成15年から、みなとタバコルールとして、屋外のたばこ対策を進めていますが、取り組み強化のため、港区を清潔できれいにする条例改正を目指して、現在パブリックコメントが実施されているということでございます。パブリックコメントで、区民をはじめ、さまざまな意見を拾い上げて、区としての案を固めていく段階にあると思いますが、区民、事業者にとって大きな関心事ではないかと思っております。特に港区は昼間人口が多いので、事業者の協力を得ることが不可欠になってきているのではないかと思います。
 今回の改正で、例えば事業者への義務づけなどが挙げられていますが、この改正の特色はどのようなところにありますでしょうか。

◯環境課長(亀田賢治君)  現在実施中のパブリックコメントでは、たばこ対策の実効性を高めるため、区民、事業者等のそれぞれの責務や禁止行為等を規定しまして、現在のみなとタバコルールを強化するとともに、禁止行為等における区の指導根拠を規定することなどについてご意見を伺ってございます。昼間人口が多い港区としまして、特に事業者について、従業員等に条例の規定を遵守させることや、公共の場所にいる区民等がたばこの煙を吸わされることがないよう環境整備を行う義務を課し、指導に従わない場合は勧告、公表ができることとするなど、事業者の皆さんに社会的責任を果たしてもらうことによる社会的効果によりまして実効性を高めていくという点が、全国初の特色ある取り組みになると考えてございます。

◯委員(土屋 準君)  今回、そのような特徴のある改正ということですが、区としては、今後、これまで地域での協働の取り組みを生かしていくなど、そういったたばこ対策についてどのように取り組んでいきますでしょうか。

◯環境課長(亀田賢治君)  これまでのタバコルールの成果を踏まえ、引き続き、地域の皆さんとの連携、協働によりまして、地域ぐるみでたばこのマナーを守る機運を醸成し、地域の皆さんの協力を得ながら、たばこ対策に取り組んでいく予定です。また、区民の皆さんへの周知はもとより、特に今回の条例改正では、事業者の方に守っていただくことが盛り込まれておりますので、総合支所とも協力しまして、条例施行日までに事業者の皆さんへの周知を丁寧に行っていくことを考えてございます。

◯委員(土屋 準君)  私が感じる課題としては、たばこを吸う人から言うと、吸うなと言われても、一体どこに指定喫煙場所があるのかわからないではないかというような意見をよく聞きます。例えば案内板を多く設置すれば、確かにわかりやすいのですが、物理的にはなかなかそう全部というわけにはいかないのではないかと思います。そこで、今はITというものも発達しています。例えば携帯の情報端末などで、最近はGPS機能などがついていますが、そのようなものを活用して、今いるところに一番近い指定喫煙所はどこかなど、そのようなわかりやすい工夫といったことも考えられるのではないかと思っております。また、内容についても、みなとタバコルールという言葉は聞くけれども、内容はよくわからないということもよく聞きます。歩きたばこが禁止だから、歩かないでとまって吸えばいいのだろうなど、そのような意見もあります。ぜひ内容の周知の方法なども工夫の余地があるのではないかと思っております。
 歳入のところで、特別区たばこ税のことを質問しましたが、税制改正で、港区はたばこ税収入が増えています。ぜひいろいろなことに工夫して、新しいことにも取り組んで、今後の課題としてそういったことも検討していただきたいと思っております。
 以上で質問を終わります。

◯委員長(風見利男君)  土屋委員の発言は終わりました。

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