土屋 準(つちや じゅん) 議会報告

定例会報告

平成27年度決算特別委員会(第4日目) 本文開催日:2016.09.29

◯委員(土屋 準君)  環境清掃費におきましては、まず、家具のリサイクル展についてお伺いいたします。
 家庭で不要になった良質な木製家具を引き取り、希望者に提供する家具のリサイクル展は、家具の再利用にもなりますし、ごみの減量につながる効果がありますので、さらなる充実が必要ではないかと考えております。家具のリサイクル展におきまして、私は、平成26年度予算特別委員会で取り上げましたけれども、その際の答弁では、これまでの開催方法を変更して、翌年度から通年開催とし、有料で提供していくということでございました。
 そこで、まずお伺いしますけれども、家具のリサイクル展は、現在どのような形で行われていますでしょうか。

◯みなとリサイクル清掃事務所長(荒川正行君)  まだまだ使える良質な家具を引き取り、補修の上、有料で提供する家具のリサイクル展は、事業開始当初から平成25年度までは年四、五回程度、家具を展示する期間を定め、希望者に抽選の上、無料で家具を提供してきました。しかし、平成26年度からは、年間を通じて先着順に有料で家具を引き渡す形に改め、現在に至っております。これにより、粗大ごみとして処分するのではなく、家具として再利用されることで粗大ごみの削減につながっている状況です。

◯委員(土屋 準君)  そのように開催方法を変更してから、ちょうど2年たっておりますけれども、実績をお伺いします。昨年度の家具のリサイクル展の来場者数、引き取り及び販売実績は、どのようになっていますでしょうか。

◯みなとリサイクル清掃事務所長(荒川正行君)  平成27年度の実績ですが、家具のリサイクル展には延べ4,791人の方においでいただきました。また、区民の方から引き取った家具は1,675点で、うち1,476点を販売し、多くの家具が再利用されている状況でございます。

◯委員(土屋 準君)  実績もだんだん積み上がっているようですけれども、このようなことはもっと充実できるのではないかと思います。そこでお伺いしますが、現状の課題とさらなる充実を図るための対策として、区では今、どのようなことを考えていますでしょうか。

◯みなとリサイクル清掃事務所長(荒川正行君)  平成27年度に区が実施した調査では、家具を処分する際に、港区の家具のリサイクル展を活用すると回答した方はおよそ5%程度と、まだまだご案内が行き渡っていないことがわかりました。さらなる充実に向けて、粗大ごみの申し込みが多い引っ越しシーズンを中心に、広報みなとや区のホームページ、港区3R推進行動会議のフェイスブックなど、さまざまな手段で集中的かつ効果的にPRしていきたいと考えております。今後も、周知方法を工夫することによって、一人でも多くの方に港区の家具のリサイクル展を知っていただくことで、家具の再利用を進めてまいります。

◯委員(土屋 準君)  ぜひ、これからも工夫を重ねていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、ごみ分別アプリについてお伺いいたします。
 ごみ分別アプリについては、我が会派の鈴木たかや委員が以前取り上げましたけれども、今年度から港区で導入されることになったということでございますので、お伺いいたします。資源とごみの分別の徹底を図り、ごみの適正排出と資源化をさらに進める目的で、多くの自治体でも取り入れられておりますけれども、これは一定の効果が期待できるのではないかと考えております。ほかの自治体の例ですと、自分の住んでいる地域を登録すると、きょうは何のごみの日ですということを知らせてくれるとか、あるいはアプリの中にいろいろなものが組み込まれていて、ゲームをやっていくと得点になっていくというようなものがあると聞いております。
 そこで、まずお伺いしますけれども、他区の導入状況はどのようになっていますでしょうか。

◯みなとリサイクル清掃事務所長(荒川正行君)  ごみ分別スマートフォンアプリの導入状況でございますが、23区では、千代田区、中野区、杉並区、足立区の4区で既に導入していると聞いてございます。

◯委員(土屋 準君)  他区でも何区か導入されていて、今年度に港区でも導入するということですけれども、その準備状況は現在どのようになっていて、また、主な機能はどのようなものがありますでしょうか。

◯みなとリサイクル清掃事務所長(荒川正行君)  港区ごみ分別アプリの主な機能といたしまして、資源やごみの分別や収集曜日などを検索する機能をはじめ、お住まいの地域ごとに収集日の前日あるいは当日にごみ出しの日であることをお知らせする機能、古着や使用済みの乾電池などの回収拠点や有料ごみ処理券の販売店、みなとエコショップ認定店舗などを地図上にあらわすマップ機能、区のイベント情報などをお知らせするプッシュ通知機能、楽しみながら資源とごみの分別を体験できるゲーム機能などがございます。運用開始の時期は、資源やごみの排出量が多く、収集曜日などに関する問い合わせが多い年末年始に合わせ、本年12月を目指し準備を進めているところでございます。

◯委員(土屋 準君)  年末にはできるということで、ぜひいいものができますように期待しています。よろしくお願いいたします。
 次に、不燃ごみの安全な収集についてお伺いいたします。
 ごみの安全な収集については、以前にも取り上げられていますけれども、昨年度から不燃ごみの収集車を、小型プレス車から軽貨物自動車に切りかえたということですので、お伺いいたします。
 ごみ収集車といいますと、私たちはまちなかで見かける小型プレス車を連想しますけれども、小型プレス車ですと、使用済みのカセットボンベやスプレー缶などの破裂を原因とする車両火災が発生するおそれがあると言います。そこで、そのような事故を防止し、安全にごみを収集運搬するために、不燃ごみの収集を軽貨物自動車による収集に切りかえたと聞いております。
 そこで、まずお伺いいたしますが、軽貨物自動車に切りかえた後の状況は、どのようになっていますでしょうか。

◯みなとリサイクル清掃事務所長(荒川正行君)  収集体制を見直し、車両を切りかえたことによって、不燃ごみを収集する際にカセットボンベやスプレー缶を圧縮することがなくなったため、大きなトラブルは発生しておらず、現在、安全に収集運搬を行っている状況です。

◯委員(土屋 準君)  切りかえた後は、安全に行われているということでございますけれども、例えば、携帯電話などに使われておりますリチウムイオンバッテリーは、衝撃が加わると発火すると聞いております。区では、携帯電話はどのように分別することになっていますでしょうか。

◯みなとリサイクル清掃事務所長(荒川正行君)  携帯電話機には、価値のある金属が含まれているため、区の施設13カ所で使用済み小型家電製品として回収しリサイクルするほか、リチウムイオンバッテリーを外していただき、本体は不燃ごみとして出していただいてございます。不燃ごみとして出された携帯電話の本体は、芝浦清掃作業所でピックアップ回収し、リサイクルしてございます。

◯委員(土屋 準君)  そのような分別方法になっているかと思いますけれども、中には誤って可燃ごみに入れられて、何らかの原因で車両火災が発生するということもあるかと思います。そのような原因で、車両火災が発生したことはありますでしょうか。

◯みなとリサイクル清掃事務所長(荒川正行君)  幸い大事には至りませんでしたが、昨年度は1件、誤って可燃ごみの中に入れられたリチウムイオンバッテリーが小型プレス車の中で圧縮され、発火する事故が発生してございます。

◯委員(土屋 準君)  そのような事故が発生したことがあるということですけれども、やはり安全な収集ということは大切だと思いますので、そのような事故を防止するため、区では現在、どのような対策を行っているかお伺いいたします。

◯みなとリサイクル清掃事務所長(荒川正行君)  収集の際に、危険物が混ざっていないか、可能な限り確認するとともに、広報みなとや港区3R情報誌みなくるで、正しい分別方法についてお知らせしています。そのほか、各地区総合支所が開催する町会・自治会連絡会への出席に際して、正しい分別方法についてご説明し、安全に収集運搬を行うためのご理解をお願いしてございます。また、今後は、本年12月に運用を予定してございます、港区ごみ分別アプリを活用した周知も徹底してまいります。

◯委員(土屋 準君)  ぜひ万全な対策をとっていただきまして、安全な収集に努めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上で質問を終わります。

◯委員長(大滝 実君)  土屋委員の発言は終わりました。

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