土屋 準(つちや じゅん) 議会報告

定例会報告

令和4年度予算特別委員会-03月08日

○委員(土屋準君) 教育費におきましては、いずれも来月に開設予定の施設であります、新しい三田図書館と芝浜小学校に関連して、お伺いしたいと思います。
 まずは、三田図書館からですけれども、中央図書館機能の移転と新しい三田図書館についてお伺いをいたします。
 現在、港区立の図書館は、6図書館と1分室があります。このうちみなと図書館が中央図書館機能を持ち、直営となっておりまして、ほかの図書館は指定管理者による運営となっております。
 そこでまず、質問ですが、中央図書館機能にはどのようなものがあるのでしょうか。

○図書文化財課長(江村信行君) 港区では昭和54年にみなと図書館を開設して以来、現在までみなと図書館が中央館的機能を担ってまいりました。そのためみなと図書館は、他の図書館に比べ所蔵資料数が約30万点と格段に多く、地域に関する郷土資料や行政資料を管理しており、レファレンス事例を集積させて、利用者や他の図書館からの様々な問合せに対応できる体制を整えております。また、各図書館が選定する図書資料、逐次刊行物、視聴覚資料等の調整を行い、区立図書館全体として最適な資料構成となるよう努めるなど、各図書館への支援と、区立図書館全体のサービス向上を目指す役割を担っております。

○委員(土屋準君) ありがとうございます。三田図書館は、来月、新たに開設される札の辻スクエアに移転します。これに伴い、港区立の図書館の中央図書館機能が、みなと図書館から三田図書館に移ると聞いております。先日、三田図書館が移転する札の辻スクエアの内覧会に参加してきましたけれども、現在の三田図書館に比べスペースも広く、新たな設備も整っているようでした。
そこで質問ですが、この中央図書館機能が三田図書館に移ることでどのような変化があり、また、新しい三田図書館は現在とどのような違いがあるのでしょうか。

○図書文化財課長(江村信行君) 新しい三田図書館は延べ床面積4,585平方メートルで、みなと図書館よりも約600平方メートル、現三田図書館よりも約1,100平方メートル広くなります。開館時の所蔵資料数は約29万点、所蔵可能資料数は約42万点で、十分な所蔵余力を有しております。開架書架のほか一般閉架書架、貴重本等を保管するための重要閉架書架を備え、最新の設備で万一の災害への備えも万全です。また、港区立図書館では初めて、インターネットを利用した座席予約システム、カウンターを通さずに予約資料を受け取れる予約資料受取り棚を導入し、利用者の利便性が格段に向上します。さらに、市場情報評価ナビ(MieNa)、日経BP記事検索サービス等のデータベース、国立国会図書館の歴史的音源の公立図書館等への配信提供サービスを新たに導入し、利用者や各図書館からの問合せに活用できるようになります。図書文化財課の執務室も札の辻スクエアに移転することから、区職員と三田図書館の指定管理者職員とが密接に連携し、新たな中央図書館機能を担う図書館として、港区の全図書館を牽引してまいります。

○委員(土屋準君) ありがとうございます。機能もいろいろ充実してくるようですので、ぜひこれからの図書館に期待したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、芝浜小学校と芝浦小学校についてお伺いいたします。
いよいよ来月、港区立芝浜小学校が開校いたします。港区はこれまで、小学校は統廃合を行ってきた歴史が長く、新設校の開校は、新たなまちができたことで開校したお台場学園港陽小学校を除けば、昭和39年の港南小学校以来です。その港南小学校は芝浦小学校分校から独立して開校しており、やはり芝浦港南地域の児童数増加に伴うものです。
今回の芝浜小学校は、芝浦小学校の通学区分を分割して設置されますので、新1年生は、通学区域によって他の小学校と同様に分けられますけれども、在校生は、どちらかを選択するという形を取っております。
そこでまず質問ですが、この芝浜小学校と芝浦小学校の学級数はそれぞれどれくらいの見込みで、そのうち新1年生はそれぞれどれくらいの見込みでしょうか。

○学務課長(佐々木貴浩君) 令和4年度は、芝浜小学校は13学級で新1年生が4学級、芝浦小学校は30学級で新1年生が5学級の見込みです。

○委員(土屋準君) 分かりました。ありがとうございます。
この芝浜小学校の開校に当たっては、新設校ということもありまして、学区域、通学路及び児童の受入れ方法、校名、校歌、校章、運動会の開催、地域開放等について、新たにいろいろと決めていかなくてはならないことが多く、地域や保護者等の代表者、学校関係者で構成する検討委員会を設置し、地域の方々とも協議を重ねてきました。
校名については、学校名等分科会で検討が行われましたが、近隣の駅名をつけた校名や、地理的特性や時代的特性を踏まえた校名、あるいは片仮名の入った校名などの案が出され、児童や保護者、卒業生や地域の方へのアンケートも行われました。
学区域については、通学区域等分科会で検討が行われ、町会等の地域コミュニティに配慮してほしいという意見や、開校後の児童数や通学距離を重視するべきという意見のほか、芝浦小学校に在籍する児童について、開校後の通学先をどのように決定すべきかについても、委員それぞれの立場から意見が出され、検討を進められたと聞いております。
新しい小学校ができるということはなかなかないことなので、留意することも多かったのではないかと思います。ただ、通常の学習環境や人員配置は予定どおり進んでいると思いますが、新設校ですので、PTAといったものなどがないのではないかと思います。
そこで質問ですが、PTAなどの設立に向けた現在の動きなどは、どのようになっていますでしょうか。

○学務課長(佐々木貴浩君) 芝浜小学校のPTAを設立するため、現在、港区教育委員会事務局及び芝浦小学校、芝浦小学校PTAが連携して、設置準備委員会の発足に向けた手続を進めており、入学及び転入予定の保護者に対し、設置準備委員会へ参加いただく委員を募集しております。今後、設置準備委員会において、PTAの組織体制や活動内容、役員の選出方法などを検討していく予定です。

○委員(土屋準君) ありがとうございます。PTAなどは地域とのつながりにとっても大切なものだと思いますので、よろしくお願いいたします。
芝浜小学校の開校により、これまで同じ芝浦小学校の通学区域であった町会や自治会の区域が、両校の区域に分かれることになります。地域コミュニティとしては一体で、様々な活動は一緒にしていても、小学校の通学区域としては別々になるということです。例えば、教育の分野ではありませんが、芝浦小地区防災協議会は、芝浜小学校の通学区域と分割しないのであれば、双方の区域にまたがる活動をすることになります。お祭りなど、ほかの様々な地域の活動も同様です。
検討委員会では、一時は、新たな小学校を設置するのではなく、同じ小学校の低学年校舎と高学年校舎という分け方にできないかという意見もあったそうです。地域の方から見れば、今まで一緒にやってきたのだから、新しい小学校ができたからといって全く別々になるのではなく、同じ地域の小学校として、連携や交流をしていってほしいという思いもあると思います。
そこで質問ですが、今後も芝浜小学校と芝浦小学校で連携や交流をしていければと思いますが、どのように考えますでしょうか。

○学務課長(佐々木貴浩君) 今後も芝浜小学校と芝浦小学校の児童が交流を持てるよう、合唱などの文化的交流など2校合同での交流行事の実施を計画しており、お互いが自分たちの母校に誇りを感じながら、切磋琢磨できる内容を検討しております。芝浦小学校のよさを受け継ぐとともに、芝浜小学校独自の校風も確立できるよう、学校を支援してまいります。

○委員(土屋準君) 芝浜小学校と芝浦小学校は兄弟校みたいな感じになると思いますので、ぜひよろしくお願いをいたします。
最後に要望ですが、先ほど兵藤委員の質疑にもありましたけれども、通学路として田町駅前の通りが指定されたと聞いております。この通りは、朝は通勤する方々と通学する子どもたちが交錯することが予想されます。開校当初は、通勤される方も、子どもたちが通学路として利用するという感覚がないため、交錯するなどトラブルも考えられます。通学時の安全確保策について様々な視点から検討し、至急対策をしていただきたいと要望して、質問を終わります。ありがとうございました。

○委員長(小倉りえこ君) 土屋委員の発言は終わりました。

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